奈良の大仏で有名な東大寺の二月堂では毎年春が近づいて来ると、修二会(しゅにえ)が行われます。
この修二会は、「お水取り」「お松明(たいまつ)」という名で親しまれていて、1,200年以上前から行われている歴史ある行事として、毎年多くの観光客が見物に訪れます。
たいまつが火の粉を散らす様子はすごい迫力です。
今回はそんな東大寺の修二会をご紹介します。
東大寺修二会2018年のスケジュールは?
修二会は「練行衆」と呼ばれる僧侶たちが行う一連の行事で、この期間中に行われるのが、「お水取り」と「お松明(たいまつ)」です。
◆修二会
開催期間:2018年3月1日(木)~3月14日(水)
開催場所:東大寺 二月堂
◆お水取り
3月13日(火)午前1時過ぎ
◆お松明
・3月1日(木) ~3月9日(金)19時~
・3月10日(土)~3月11日(日)19時~
★3月12日(月)19時30分~
・3月13日(火)19時~
・3月14日(水)18時30分~
★3月12日(月)はお水取りの前夜のため、通常より大きな松明が11本燃やされます。
他の日は10本です。
東大寺修二会のお松明とは?
修二会の見どころは、何と言っても「お松明」です。
「お松明」は11名の練行衆(れんぎょうしゅう)が二月堂の行へ上がるために足下を照らす道明かりです。
期間中は毎日「お松明」が行われています。
通常の松明は長さ約6m、重さ約40kgで根付きの竹の先端に、杉の葉やヘギ・杉の薄板で籠目状になっています。
お松明の火の粉を浴びると無病息災、幸せになると言われており、燃え残りをお守りにするという方も多く、お松明が終わった後はたくさんの人が下を見て持ち帰れそうな燃え残りを探しています。
3月12日はお水取りの前夜のため、特別に「龍松明」というお松明が使用されます。
この松明は重さ70kg、全長8mもあり、いつもより1本多い11本の松明が二月堂の回廊を駆け巡ります。
最終日の14日は、10本のお松明に一斉に燃やされて、火の粉が振り落とされます。
暗闇の中に燃え盛るお松明の炎は、すごい迫力で見物客からどよめきが起こります。
写真撮影する場合も、三脚やフラッシュを使用出来ないエリアもありますので注意しましょう。
東大寺修二会の混雑状況は?
まず最初に、お水取りはかなり混雑する事を覚悟して行きましょう。
特に12日のお水取り前夜のお松明は、大勢の人が詰めかけます。
その数、なんと12日だけで2万人から3万人の方が押しかけます!
二月堂前の広場に入れるのは3千人から4千人と思われますので、到着する時間帯によっては、お松明の火が見られない可能性もあります。
この日は他の日に比べてお松明も大きくなり、本数も1本多いので大変な人気ですが、お松明をゆっくり見たい方は、12日以外の平日に行かれる事を強くおすすめします。
また、土日に行く場合は早めに場所取りをしないと、火の粉がまったく飛んで来ない場所からの見物となります。
早めに行って場所取りが出来たとしても、お松明が終了するまでトイレに行く事も出来ませんのであらかじめ済ませてからスタンバイしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
修二会の期間中は、周辺の道路も交通規制が行われていたり、大変な混雑が予想されますので、公共交通機関を利用される事をおすすめします。
近鉄奈良駅から歩くと20分程かかりますが、鹿が現れたり観光するにはもってこいの場所ですので、楽しみながら歩いているとあっという間に到着します。
奈良ではこのお水取りが行われると、もう春がすぐそこだと感じますが、まだまだ寒い時期ですし、夜は更に冷え込みますので防寒対策をしっかりしてお出かけ下さい。