妊娠中のインフルエンザ予防接種の赤ちゃんへの影響は?どこで受ける?

寒くなってくると、心配なのがインフルエンザの流行ですね。
妊婦の方は特に敏感になっているのではないでしょうか。
いつも以上に予防対策ををしていると思いますが、ひとつ気になるのが、妊婦は予防接種を受ける事が出来るのかどうかという事。
どんなに気をつけていても、かかってしまう事もあるかもしれません。
そうならないためにも、今回は妊娠中のインフルエンザ予防接種の影響やどこで受ければいいかなど、ご紹介します。

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妊娠中にインフルエンザ予防接種出来る?

インフルエンザウイルスは寒くて乾燥した環境を好み、11月から4月にかけて、特に1月2月に流行のピークをむかえます。

実は、妊婦の期間は赤ちゃんを異物と判断しないように身体の免疫力を調整しているため、感染症に対して弱くなっているのです。
インフルエンザに感染すると、発熱やせき、鼻汁など風邪と同じような症状になります。
もしかかってしまった場合でも、このような症状を軽減させるために予防接種を希望する妊婦の方は、ワクチンを接種する事ができます。
また、妊娠の初期や中期など時期に関係なく、いつでも接種可能です。

インフルエンザの予防接種に使われるワクチンは、「不活性ワクチン」といわれる、感染力のないもので作られたワクチンのため、予防接種で重篤な副作用は起こらないと考えられています。

卵アレルギーのある方(鶏卵や鶏卵・鶏肉が原材料に含まれている食品類をアレルギーのために日常的に避けている方)は、いずれのワクチンでもショック(血圧が急激に低下し、気分が悪くなり、治療が必要となる状態)が引き起こされる可能性がありますので、ワクチンはお勧めできません。
わからないことや心配なことがあれば、一度主治医の産婦人科の先生へご相談下さい。

妊娠中にインフルエンザ予防接種したら赤ちゃんへの影響は?

妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことによって、流早産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告は現在のところありません。
それに、母体にワクチンを接種することにより、生まれてきた赤ちゃんも予防効果が期待出来るという報告もあります。
生後6ヶ月までインフルエンザの予防接種が出来ないため、母体を通して免疫がつくのは、赤ちゃんを守るという意味でも有益です。
ちなみに、産まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫に守られていて病気にならないと言われたりしますが、お母さんがかかった事がない病気は母体からの免疫はありません。

春に産まれる予定だし関係ないと思っている方も、油断は出来ません。
実は夏に流行するインフルエンザもあるんです。

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妊娠中のインフルエンザ予防接種はどこで受ける?

予防接種を受けるためには、かかりつけの産婦人科に問い合わせてみましょう。
産婦人科によっては予防接種を実施していない事もありますので、その場合は内科に問い合わせます。
また、ワクチンには「チメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)」という防腐剤を使用しているものと、使用していないものがあります。

2016年は熊本地震の影響でワクチン製造会社が被災し、防腐剤不使用のワクチンが製造されませんでした。
2017年度は、インフルエンザワクチン自体の製造量が少なく、チメロサール無添加のインフルエンザワクチンは入手困難になっているようです。
この「エチル水銀」が人体に与える影響はないとされていますので、防腐剤入りのインフルエンザ予防接種を受けても問題ないとされています。
防腐剤不使用のワクチンを希望する場合は、早めに医療機関へ問い合わせてみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
妊婦さんがインフルエンザにかかってしまうと、重症化しやすいという結果も出ています。
人が多い場所に行く際には、マスクで感染予防するなど、ワクチン接種以外の予防も大切です。
妊娠中は自分の事だけでなく、お腹の赤ちゃんの事も守るためにも、インフルエンザワクチンの接種を一度検討してみて下さい。

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